先付け

先付けとは、前菜のことです。平皿に乗って出てくるケースも多いのですが、その場合はその平皿を置いたまま食べるようにしましょう。腕や小鉢で提供される場合は、持ち上げて食べるようにします。串物は、箸で押さえながら串を引き抜くようにしましょう。

吸い物

すまし汁や土瓶蒸しなどが提供されます。蓋付きの椀で提供される吸い物を食べる際は、目上の人が蓋を取ったのを確認してから自分の蓋を取るようにしましょう。

向付け

向付けとは、お造りのことです。盛り付けは崩さないようにするのがポイントで、手前から奥に向かって順番に食べていくようにしましょう。

焼き物

焼き物は、会席料理の中心となる料理です。尾頭付きの魚や貝料理などを食べる際は、手を使っても問題ありません。

煮物

煮物は、蓋付きの煮物茶碗で提供されます。小ぶりの器であるならば、手で持って食べるようにしましょう。大きめの器ならば手に持つのが難しいので、蓋などで煮汁を受け止めながら食べるのがマナーです。

揚げ物

揚げ物は、主に天ぷらになります。天汁に薬味を入れて、盛り付けを崩さないように手前から食べていきましょう。天汁の器を持って口に運べば、つゆがこぼれてしまう心配もありません。

蒸し物・酢の物

蒸し物では、茶碗蒸しが多く提供されます。蓋を開ける際は、内側で水気を切るようにしましょう。食べるときは手前からすくうようにして、酢の物は汁気が多いため器を持って食べるのがマナーです。

ごはん・止め椀・香の物

止め椀とは汁物のことであり、香の物は漬物のことです。これらが出されたらコースが終わりということなので、お酒を飲むのは切り上げるようにしましょう。

水菓子・甘味

食後には、デザートが出されます。切れ目が入っている果物は、右側から食べるのがマナーです。抹茶と和菓子の場合は、和菓子を食べてから抹茶を飲むようにしましょう。

これらが会席料理の食べ順であり、それぞれを食べる際に気をつけなくてはならないマナーになります。あまりこだわりすぎる必要はありませんが、無作法で食べてしまっては会席料理が持つ本来の魅力を楽しむことができません。少し意識するだけでも味が違うように感じられるのでおすすめです。

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